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講談社BOX:ゴーストの条件 クラウドを巡礼する想像力

講談社BOX Everything is Boxed, KODANSHA BOX. OPEN NOW!!

「東浩紀のゼロアカ道場」完結から約2年――。最終関門通過者・村上裕一、ついにデビュー!

『ゴーストの条件 クラウドを巡礼する想像力』 著:村上裕一 Illustration:minoa

『動物化するポストモダン』『美少女ゲームの臨界点』の精神は死に絶えていなかった――セカイ系コンテンツ批評の新たな逆襲!(東浩紀)

著者:村上裕一(むらかみ・ゆういち)

村上裕一です。みなさんお待たせしました。ついに『ゴーストの条件』が出ます!
2009年11月にKOBOに載り、翌年4月の刊行予定に載り、文学フリマのカタログ裏表紙に広告が09年秋と10年春で二回も載った――はずなのに、延期に次ぐ延期を繰り返し一時は出版も危ぶまれ、あの本は存在するのか、ゴーストとは村上のことではないのかと都市伝説化しつつあった本書が、とうとう世に問われる時が来ました。
本書は「東浩紀のゼロアカ道場」の成果です。東さんに「セカイ系コンテンツ批評の新たな逆襲」といち早く評された本書は、天皇やアイドルを経由しつつキャラクターという現象の核心に迫ります。
僕はこの進化したキャラクターを「ゴースト」と定義し、詳細な分析を試みました。やる夫、初音ミク、東方、うみねこ、サンホラなど、取り上げた固有名の中には、必ずやあなたにとって親しい名があることでしょう。
この試みの成否はぜひとも直接その目でご確認ください!

村上裕一デビュー企画、続々更新予定! 詳しくはメルマガにて続報を待て!!

道場主・東浩紀氏(あずま・ひろき)

ひとはなぜ生きるのか、なんのために生きるのか、そして愛するとはなにか。美少女ゲームとの出会いがそんな哲学的な問いとの出会いでもあった、決して少なくはないはずの読者たちに、この本を全力でお薦めする。
美少女ゲームで哲学を語るのは、それは確かに「イタい」かもしれないが(そう、この本はじつにイタい!)、他方でそこに「酸っぱい葡萄」などと笑って済ますことのできない強度も宿りうることを、村上裕一はこの本で雄弁に証明した。ただ、ぼくの大人としての心配は、はたしてこの本が広い読者を獲得できるかどうかなのだが――いや、そんな邪念は、本書を読むときにはもはや頭から振り払うべきだ。観鈴ちんとともに奇跡を待とう!

『ゴーストの条件 クラウドを巡礼する想像力』
著:村上裕一
Illustration:minoa

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最もリアルで最も同時代的なキャラクター批評の最新形――。

「東浩紀のゼロアカ道場」から発掘された一つの才能が、難産の末ついに誕生(デビュー)!

固有名に宿る哲学、クラウド化する二次創作、現実化されなかった可能性――水子の物語。現在を彩る物語たちを3つの異なる視点から照射し、そこに見出され問われる新たな作家性“ゴースト”を浮上させる。もう成長しない日本と、その震災以後の作品(コンテンツ)に宿るべき“希望”を描き出す渾身の書。満を持していよいよ登場!

    目 次

  • 序文
  • 第一部 固有名(キャラクター)の哲学
  • 第一章 アイドル
  • 象徴の失墜
  • 時代を象徴しないアイドル
  • 女神的なものへ
  • 第二章 キャラクター
  • キャラクターの原理
  • 独立者としてのキャラクター
  • コードの違い
  • 固有名の不在――『陥没地帯』
  • 固有名の占有――『涼宮ハルヒの憂鬱』
  • 固有名理論の小説実践――『キャラクターズ』
  • 補遺
  • *Appendix1 『イヴの時間』
  • 他者・ポリフォニー・コミュニケーション
  • 全てがキャラクターになる場所
  • 固有名と虚数的な声
  • ゴースト装置としての「イヴの時間」
  • *Appendix2 『ジョジョの奇妙な冒険』
  • スタンドとは何か
  • 自動的なもの
  • 人格的なもの
  • *Appendix3 『マブラヴ』『マブラヴオルタネイティヴ』
  • 美少女ゲームとは何か
  • 確率時空のおとぎばなし
  • 並列世界から「この世界」へ
  • 「つよくてニューゲーム」の否定
  • ゲーム的リアリズムの反転
  • キャラクターの臨界
  • 固有名の救いとしての「ファイナルエクストラ」
  • 第三章 固有名
  • 固有名とは何か
  • 単独性の問題
  • 固有名の訂正可能性
  • 教養小説のシミュレーション――アイドルの九〇年代以降
  • メタゲームの具現としての固有名
  • 現代型アイドル最終型としてのAKB48
  • 二つの固有名
  • アイドルからキャラクターへ
  • 第二部 クラウド化した二次創作
  • 第一章 創作性の変容
  • 二次創作とは何か
  • 物語消費とデータベース消費
  • データベース化するキャラクター
  • ライダーのデータベース――『仮面ライダーディケイド』
  • コンプリートフォームという異形
  • 「物語を超える」寓話
  • ゴースト――キャラクター化するデータベース
  • コミケと同人誌文化
  • 二次創作のアンダーグラウンド性
  • コミケ=同人誌的な二次創作を支える二重基盤
  • パロディと物語消費
  • 第二章 非現実を描く辞書
  • インターネットとコミュニティ
  • クラウド化した二次創作――辞書の複数化
  • 非現実を描く辞書=データベース
  • 都市伝説的感性
  • 境界の曖昧化
  • 辞書と都市伝説
  • 第三章 ゴースト
  • 「やる夫」という新しいジャンル
  • 低解像度の「モナー」
  • 高解像度のやる夫
  • 感情移入の差分
  • やる夫スレの歴史と展開
  • 成長するアスキーアート
  • やる夫とカフカ的なもの
  • やる夫スレの登場人物とその起源
  • ゴースト的二次創作
  • 第四章 ニコニコ動画
  • 不夜城のニコニコ動画
  • タグとコミュニケーション
  • 複数のゴースト共同体
  • ニコマス動画の誕生
  • 白い春香と黒い閣下
  • 歌ものと物語もの
  • 臨界的表現
  • ののワさんと脱構築
  • 「東方Project」
  • 幻想郷の生成力
  • 音楽的に構築された共同体
  • ゴースト化するキャラクター、幻想入りするプレイヤー
  • 補遺、ゆっくりについて
  • 『VOCALOID』
  • 初音ミクとは何か
  • 初音ミクファミリーズ
  • 裏歌姫・重音テト
  • 書き換えること、穴を空けること
  • 第五章 MMD
  • 共同体を貫通するMMD
  • 可視化されたイデア
  • 聖地を巡礼する身体
  • 可塑性を実現する身体
  • 御三家の本質
  • ミクの現実化
  • 第六章 人間
  • ゴーストの下部構造
  • 「やってみた」というタグ
  • 一般人のメディアとしての「ゲーム実況」
  • 擬似同期から純粋同期へ
  • 第三部 水子の倫理
  • 第一章 人形と奇跡
  • 倫理――奇跡を克服する態度
  • 奇跡の飽和――『Kanon』
  • 人形的主題
  • 人形とキャラクター
  • 少女◇人形――『ローゼンメイデン』
  • 無機の身体の「化け物(ゴースト)」
  • (少女の)人形から(人形の)少女へ
  • 人形を捨てる倫理
  • 奇跡の失敗――『AIR』
  • メタレベルから降りることの禁止
  • 笑顔の意味
  • 精一杯生きること
  • Key的主題の決算――『Clover Point』
  • 奇跡のシステムの終焉
  • 第二章 水子の物語
  • 音楽に宿る水子たち――「Sound Horizon」
  • クラインの管に閉じ込められた地平線
  • エクリチュールから逃れ続ける声
  • 地平線を巡る人形劇――『Roman』
  • 二重暗号
  • 冬の伝言
  • 「イヴェール」の機能
  • 演劇と現実化した水子
  • 呪われた生の荒野――『Fate/stay night』
  • 聖杯を否定するために
  • この世全ての悪
  • 竜騎士07の思想――『ひぐらしのなく頃に』
  • 選択肢のない物語
  • 神の死んだ世界でそれでも生きるために
  • 神を救うこと
  • カケラ紡ぎの空間
  • 「オヤシロさま」を巡る闘争
  • 奇跡の負債
  • 魔女という名の水子
  • 『うみねこのなく頃に』
  • 六軒島の惨劇
  • 魔女のゲームとその破綻
  • ゲームの再構成
  • 残された謎
  • 物語の水準とチェス盤の正体
  • 八城十八
  • 二次創作のディストピア
  • 救済の語り手
  • 虚数へと開くこと――『クォンタム・ファミリーズ』
  • 汐子
  • 量子脳計算機科学
  • シミュレーションのシミュラークル
  • 救済から肯定へ
  • 終わりに
  • 参考文献
  • あとがき

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