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西尾維新対談集 本題

講談社BOX Everything is Boxed, KODANSHA BOX. OPEN NOW!!

西尾維新対談集 本題 小林賢太郎 荒川弘 羽海野チカ 辻村深月 堀江敏幸 構成/木村俊介 西尾維新初の対談集、9月2日発売!

“一線を走る彼らに、前置きは不要だ。”西尾維新が書いた5通の手紙と、それを受け取ったクリエイター達による「本題」から始まる濃密な語らい。

小林賢太郎 物語の「ルール」と「つくりかた」

「小林さんの言葉遊びには、奇麗さはもちろんのこと、どれほど磨かれようと決して失われない面白さがある」。言葉にこだわり、言葉での表現を愛する二人の対談は、創作の動機とルールにはじまり、ついに「言葉ポーカー」へ……。

いやぁ……へんな人だねぇ(笑)。僕以外にもこういう人がいるんだというのは、うれしくなります。小林
小林さんは、当たり前のようにすごいことをやる。何気なくやる格好良さ、みたいなものがあります。西尾

荒川弘 物語をどう終わらせるのか

『鋼の錬金術師』の連載時から荒川作品を愛読する西尾氏がもっとも心動かされたのは「キャラクターのセリフにはあいさつと感謝のことばをなるべく入れるよう心がけた」という、荒川氏の言葉で……。

モブキャラを描くのが好きなんです。町の中で生きている人とかをなるべくちゃんと描きたい。実際には、そういう人たちの働きによって、気がつかないところで社会は動いているわけですから。荒川
生きるってことは走るってことで、ただ、走っているうちに登場人物が成長することもあるし、途中でだめになっていたりもするけれども、そういうのもぜんぶ書いてみたらどうなるのかなと、見守っているのが作者としては楽しいんです。西尾

羽海野チカ やすりで肌を削るように「創る」

<物語>シリーズの中でも特に羽川翼が好きだという羽海野氏。対して西尾氏は、羽川翼と同じく、羽海野作品に登場する「才能を与えられし者達」が選ぶ、「やすりで己の肌を磨くような生き様」に惹かれると言い……。

向上心があったり、使命を帯びたように何かをつくり続けている人たちというのは、それなりに「負け続ける人」でもあるんじゃないかと思うんです。勝ちよりも負けのほうを覚えている人が、進んでいく人になるんじゃないか、と。西尾
(創作・表現にかかわる人々の)出だしはみんな割と悲しい感じみたいなんです。そのままじゃいられなかったから何かになる、という感じで、持っているものを少しずつ積み上げていくしかなかったのかな……と。羽海野

辻村深月 「今」しか書けない物語

メフィスト賞出身で、同世代。およそ十年ぶりに再会した二人の対話は、ひた走ってきたこれまでの創作活動から「人に作家だと名乗りますか?」「小説家をやめようと思ったことってありますか?」という、ふみこんだ内容へと発展し……。

僕は……もう、小説家になるしかないと思ってしまっていましたね。生き延びるすべが、それしかない。二十歳以降を生き延びるには、もう小説家になるしかなかった。西尾
自分の身の回りに起きていることはすごくちっぽけで、世の中を動かすことはない、自分が無力に感じられる。その無力感に、直接的ではないまでもなんとか一矢報いたいという気持ちが、私にとっては小説を書くことだった気がします。辻村

堀江敏幸 空っぽになるまで出し尽くす

一年をかけた対談の最後。五通目の手紙を送った堀江氏との対話はまず、「手紙というもの」について語るところからはじまった。「ほんとう」の気持ちを書こうとすること、「空っぽになるまで」書くこととは……。

一回、空にしないと次に進めないという感じはありますね。うまく配分ができないので、いっそ――ゼロにしてしまったほうが余計なことを考えずに済む。西尾
西尾維新の主人公が「まわりを立てる」のは、自分を消すためではない。「世間知」のあるなしとも、それは重ならない。「まわりが生きていかないと、自分も生きていけない」ことを、彼らが腹の底からわかっているということなんです。堀江
『西尾維新対談集 本題』

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西尾維新対談集 本題』

小林賢太郎/荒川弘/羽海野チカ/辻村深月/堀江敏幸

聞き手・構成/木村俊介
編集/講談社BOX

西尾維新が一線を走るクリエイター達と語る
「創作」と、彼らが語る「西尾維新」。――この続きは、「本題」で。